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☆お互いの気持ち
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「っぇ………?」
蓮が何か言ってくるなんて思ってなかったから驚いたし、嬉しい……
でも、突然の発言に何て返していいかわからず俺はポカンと口を開けただけだった。
そんな俺に蓮はポツリともう一度言った。
「だから……どう…思った……」
どう思った……?何が……?
まだ訳がわからなくて頭に?をたくさん浮かべていた。
蓮は、俺の思っていることを察したのか、俺の目を見て言った。
「明は……俺が…他のやつといるのを見て、どう思ったんだ……」
その言葉に、ようやく蓮が言いたかったことが分かったと同時に
さっき起きた出来事が俺の脳裏を駆け抜けて鼻がツーンと痛くなった。
涙が……出そうだ……。
でも、ぐっと堪えて蓮に伝える。……腕を掴んだまま。
「悲しかった……。」
「うん。」
「苦しかった……。」
「うん。」
「でも、嫌いになんかなれなくて……。」
「うん……。」
「逆に俺っ……は、蓮がっ、好きだ…って思……えてっ……」
「うん……。」
耐えられなくなって気づいたら泣いていた。
蓮への気持ちが止まらなかった。
無理だろうけど、涙を見せたくなくて下を向いた。
座り込んでぎゅうっと腕を抱きしめる。
なんで、蓮はこんなことを聞くんだろう……?
なんで、蓮は また…浮気を……したんだろう。
俺が下にポタポタと落ちる涙を見ながら、そんなことを考えていると上から声がふってきた。
「やっぱり、そうだよな…………」
その声は、とても悲しそうで、苦しそうで……
すぐにでも消えてしまいそうな声だった。
パッと蓮の顔を見れば、すごく傷ついてた顔をしていたんだ。
蓮………?
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