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☆和也家②
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「お前さー、熱中症で倒れたんだよー」
和也は そう言いながら冷たい紅茶と氷が入ったグラスをコトンと俺の前のテーブルに置いた。
「熱中症……?」
「そうそう。いきなり動かなくなるから焦ってさー」
和也はケラケラと笑いながら紅茶をゴクゴクと飲んだ。
俺のダルかった体も ようやく動き、のどが渇いていたから貰った紅茶をゴクゴクと飲み干した。
「そんで、休ませなきゃと思って俺ん家に連れてきたって訳だ。」
和也の説明で ようやく状況がわかった。
それと同時にかなり和也に迷惑をかけてしまった罪悪感が募る。
「ごめんな…迷惑かけちゃって………」
しゅん。としながら謝ると和也は俺の頭を ワシワシと撫でた。
「気にすんなって!色々、あの、寝不足だったり、考え事とかあって頭が追いつかなかったんだろ!
今はゆっくり休め…なっ…?」
和也の優しさに じわっと涙が出そうになった。
「うんっ……あり、がと……っ」
俺が お礼を言うと和也は、うんうん。と嬉しそうに頷き、俺のオデコに手を当ててきた。
「っ!?」
俺が突然のことに驚いていると
「あ、もう頭熱くないな~」と、ケロっとした顔で微笑んだ。
「っあ、あぁ、うっ、うん」
こくこくと頷き、紅茶がなくなったグラスに入っている氷をボリボリとかじった。
ひんやりとした氷を噛んでいると何だか冷静になれる気がする……。
氷って美味しいなー。なんて考えていると、和也が俺の頬を撫でていた。
突然のことに体がビクッと跳ねて、顔がぶわああああっと赤くなった。
「か、か、か、か、和也っ…!?」
「明………」
俺がビックリしている間にも、和也は俺の名前を呼んで顔を近づける。
き、き、き、き、き、き、キスされる…!!??
どどどどどうしようっ!!??
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