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☆和也家③
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どうしようどうしようどうしようどうしよう!!!!!
汗をダラダラとかき、顔が かあぁっと赤くなる。
体は動かないし、下がった体温が急に上がったみたいだ……
俺がぐるぐると考えている間にも和也はいつもとは違う色っぽい表情で俺の顔に近づく。
その色っぽい表情に胸がドキリと音を立てた。
お互いの吐息が聞こえる。熱い。
俺と和也の唇の距離が―――……
「……蓮………。」
あと数ミリというところで、俺は蓮の名前を小声で無意識にポツリと呟いていた。
和也は、俺のその声を聞くと体がピタリと止まって ゆっくりと俺から離れたけど
俺の目からは……何故か涙が流れていて……でも、意味がわからなかった…。
「明………」
そんな俺を見て和也は悲しそうな、苦しそうな顔をした。
「あれ…、なんで、だろ………
涙なんて……わかんなっ……」
悲しいわけじゃないのに、なんで涙が出るんだろう。
なんで無意識に呼んでしまったんだろう。
もう…特別な感情を抱いてはいけないのに。
すると、和也は何も言わずに俺を抱きしめて背中をリズム良くとんとん…と、落ち着かせるように叩いた。
その温かみに涙が溢れてしまった。和也のシャツに涙のシミが広がっていく。
「っ、うぁ………うわああああああ!!」
「…………。」
蓮、和也。ごめんなさい…本当にごめんなさい。
俺は……最低な奴なんです。
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