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明の気持ち①和也side
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明が いなくなって、やけに静かに感じるリビングで1人……紅茶を飲んでいた。
カラン…とグラスの中で音を立てる氷。その音が何とも心地よかった。
無意識に明が座っていたソファーに手をやると、まだ暖かくて…ここに明がいたことを物語っていて…
またすぐに会いたくなってしまい、ゴロンとソファーに横になる。
すると、急に眠気が襲ってきて俺は静かに目を閉じた………
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明が学校を休むのは変だとは思っていた。
明は少し遅れてくることはあったものの、皆勤賞を狙っているとかで…休むことはなかった。
しかし、今日は終業式なのに明が学校に来ることはなかった。
心配になってLINEや電話をしても反応がない……
終業式が終わり教室に向かった。……何ともない、あの可愛らしい笑顔で「あ、和也おはよう!」って言うんじゃないかって期待してたが……
教室に明の姿はなく、携帯はLINEも電話もなかった。
HRが終わり、急いで学校を出た。何かあったのかもしれない……明が住んでいるアパートまで早歩きで歩く。
前にアパートの場所は明に教えてもらっていた。……日代と住んでいることも。
すると、そのアパートからさほど離れていないところに じーっと何かを見つめて立ち尽くし大きな荷物をかかえる人影が見えた。
その人影は俺が探していた明だった。
俺は大きな声になるのを抑えて静かな声で「明……?」と声をかける。
……俺の声にピクッと反応し、ゆっくりと振り返った明は何と言うか……無気力で、悲しそうで、苦しそうで……そして何よりも…
綺麗だった…
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