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☆やりたいこと
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姉ちゃんが仕事に行ったが、俺はまだ頭が痛くてなかなかベッドから出られずにいた。
しかし、昨日シャワーを浴びてないことに気づいて体がベタベタするのは気持ち悪くてシャワーを浴びるためベッドから起きた。
そのままシャワーを浴びて着替えをする。
朝ごはんには「必ず食べること!」と綺麗な字で書いてある置き手紙があった。
「いただきます…」と手を合わせて呟き、朝ごはんを食べた。
自分とは違う手料理の味に涙が出そうになった…
それからパジャマを洗濯機で洗い、洗濯物を干す。
さっき姉ちゃんから貰った薬を飲んだからか 少しだけ横になると、頭痛が和らいできた。
今は大体 朝の9時10分くらい…。なんもやることないし、どうしようかなぁ…なんて考えていると、あ。と思い出した。
そういえば……和也に連絡してない……
急いで起き上がり、携帯を手に取った。
「昨日はごめんね。あと、色々ありがとう!
俺は姉ちゃんのアパートで暮らすことになったんだ。
今度遊びに来いよ!その時に色々 話すから!」
とだけ打って送信ボタンを押し出した。
携帯をテーブルに置き、ふぅ………と溜め息をついてボスッとソファーに座った。
ボーッと空を見る。今日は晴天で綺麗な青空が広がっていた。
…………天気いいな……、蓮……なに…してるかな……。
ハッとなり、気づくとテーブルに置いていたはずの携帯を手に持っていた。
……だめだめ。連絡なんかしちゃダメだ。
首をぶんぶんと振って考えを飛ばした。
でも、LINEやメールや着信を気にしている自分がいる。
だって俺ら……嫌いで別れたわけじゃ…ねぇもん………。
ソファーにゴロンと横になるとピコンピコンとLINEが鳴った。
バッと見ると和也からだった。その名前にホッとしつつ、少し残念にも感じた。
携帯を開いて文を見る。
「全然 大丈夫だから気にすんな!具合はもう大丈夫か?
でも姉ちゃんと暮らせるなら安心だな!
あ、それと明は今日暇か?」
と書かれていた。その文に俺は少し考えて「うん。具合はすっかりいいよ!今日は午後からなら暇だよー」と返した。
すると少ししてピコンピコンと鳴り見てみると
「おっ!じゃあ、出かけようぜ!
1時に○○駅 集合なー!」
と届いていた。一人でいても嫌なことを考えそうと思って「うん、わかった!」と送って出かけることにした。
昨日の今日で和也に会うの…なんだか恥ずかしいな……なんて思いながら少し楽しみにしている自分がいた。
それから、洗い物をするために俺はリビングからキッチンへ移動した。
その時リビングでつけていたテレビの天気予報からは こんなアナウンスが聞こえていた。
『今日は午前中は晴れていますが、夕方から次第に曇り、雨が降る予報です。
皆さん、お出かけの際には傘を持ち歩くようにしましょう。』
そう……誰も思わなかった。
こんな綺麗な青空が真っ黒になり、雨が降るなんて……
誰も…思わなかった……。
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