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☆待ち合わせ
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少しすると、駅前のフードコートに和也の姿が見えた。
よく見ると静かにコーヒーを飲んでいる。
おぉ……流石 和也……飲んでる姿も様になるな……。
周りの女の子達も和也を気にしているのかチラチラと見ながらキャッキャと楽しそうに話している。
すごいなぁ……なんか、こんな凄い人が俺を好きなんだよなぁ……なんて思うと声をかけられなかった。
どうしようか戸惑っていると
「あぁぁぁぁきぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「っ!?」
和也が俺の名前を大声で呼びながらブンブンと腕を振って俺に駆け寄ってきて抱きついてきた。
満面の笑みで抱きつく その姿は何だか犬っぽかった。
「か、和也…!?」
俺がビックリして硬直しているが、和也は「えへへー」って感じで俺に擦り寄ってくる。
……ほんとに犬みたい……。
周りから凄い視線を感じる………は、恥ずかしい……けど、なんか……あったかいかも…。
オレも自然と笑顔になり、キュッと和也の服を掴むと周りからヒソヒソとした話し声が聞こえた。
どちらともなくバッと体を離す。
2人で黙ったまま顔を見合わせる。
2人ともトマトみたいに真っ赤にしていて……なんだか、それがおかしくて2人して笑ってしまった。
笑うと、なんだか胸のあたりがポカポカして暖かかった。
そして、和也の笑顔を見て さっき声かけようか戸惑っている自分が恥ずかしかった。
和也が自分を好きでいてくれてることを申し訳ないなんて…和也に失礼なことだ。
和也の気持ちを信じよう。いや……信じたい……。
「それじゃ、行こうか!」
「うん!」
和也の声に元気に返事をして俺達は歩いた。
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和也が、ゲーセンでやりたいことがあると言ったから初めにゲーセンに行くことにした。
ゲーセンでしたいことってなんだろう?
カートかな?太鼓の○人かな?
ゲーセンに入るとガヤガヤと色んな音が混じっていて少しうるさい。
俺は大きい音が あんまり好きじゃないから何も言わずに下を見ながら和也について行った。
しばらくすると和也の足が止まったので顔を上げる。
「これやろうぜ!」
そう言って笑顔で和也が指さしたのはプリクラだった。
はへ…?プリクラ……?
周りには女の子しかいなくて、男の人がいてもカップルだけだった。
「え。ちょっ、かっ和也……男だけでプリクラって大丈夫なの……!?」
「大丈夫、大丈夫~♪
ささっと撮れば分かんねーから!」
そう言って和也はプリクラ機の中にノリノリで入って行った。
「か、和也ー!」
俺も慌ててプリクラ機の中に入って行った。
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