アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
★からっぽ
-
『……………ポーン……』
んー……?なんだよ、うるせぇーなぁ…
聞こえてきた音に、だるそうに目を開けた。てか俺いつの間に寝てたんだよ…
むくりとベッドから起きる。あーー……頭いてぇ……
『ピンポーン……ピンポーン………』
……てか、さっきから何の…音だ…?インターホン……?
なんなんだこんな時間に…誰だよ…今……夜の12時だぞ…。
携帯で時間を確認し、インターホンを押す しつこいヤツを無視してまたベッドに横たわり眠りに入ろうとした…………が、
『ピンポンピンポンピンポンピンポン!!!!!!』
~~~~~~っだぁぁぁぁぁぁぁ
うっるせぇな!!!!なんなんだよ!!!
いつまでも鳴り、諦めるどころか大きくなるインターホンにイラついてベッドから飛び起きた。
ドタドタと廊下を歩き、バタンと勢いよく玄関を開けて怒鳴った。
「んだよ!!こんな時間っ……に……」
目の前には綺麗に着飾ったレイナが不機嫌そうな顔で頬を膨らまし、俺を睨んでいた。
あぁ~………忘れてた…。俺さっき電話でレイナ呼んだんだった………。
しばし無言が二人の間に流れる。
それから、いかにも「忘れてた」という顔でヘラヘラ笑う俺を見て、レイナは勘づいて完全に怒ってしまい、真っ赤な顔でプルプルと震えていた。
「な、な、な、なぁぁぁぁにが「こんな時間に」よ!!!!
蓮がこんな時間に私を呼んだんじゃない!!!
まったくもーーー!!呼んだくせにインターホン鳴らしても全ッ然きづいてくれないし!!!!
まさか!!!寝てたんじゃないでしょーーーねぇ!?
挙句の果てには忘れてたみたいにヘラヘラ笑っちゃってぇぇぇぇぇぇ……!!
~~~~~~っもう帰る!!!!」
喚き散らして、ぷんっと怒ってサラサラの金髪をなびかせながら背を向けて帰ろうとしたレイナを後ろから慌てて抱きしめてなだめた。
「わ、悪かったって……。ちょっとバタバタしててさ………
………俺、今はダメなんだよ……
お願いだから助けてくれよ………レイナ……帰らないで………?」
俺が少し弱った声で耳元に囁くと、レイナは少し考えた後、俺に抱きしめられたまま にっこりとした笑顔で俺の方を振り返った。
「ふふっ……しょーがないわねぇ……
そこまで言うなら帰らないであげる!♡
………でもっ、次は無いからねっ!?」
なんとか なだめられたらしく、
「へーい、心に留めておきまーす」
またヘラヘラと笑う俺を見てレイナは「まったくぅ…」とため息をついたが、機嫌を良くしたのかニコニコしながら俺と一緒にアパートへ入った。
アパートへ入るやいなや、レイナは体をクネクネさせながら俺にいやらしく抱きついてきた。
「れーんっ?
………ね、しよ………??」
さっきまであーんなに怒ってたくせに。
甘ったるい声でレイナは俺を誘った。俺はその声に分かったと返事する代わりにレイナに触れるだけのキスをした…。
明とは違う香りに違和感を覚えながら……。
すると、俺がキスしたことで嬉しくなったのかレイナが俺の首に手を回し、自分から俺の唇を割って舌を絡ませてくる。
あー……、こいつの口ん中あったけぇ……。
レイナは気持ち良さそうに目をつぶってうっとりした表情を浮かべている。
触れる温もりに俺は癒しを感じて、その
ままレイナにすがった。
クチュクチュと何ともいやらしい唾液が絡み合う音がアパートにこだまする。
「んっ……はぁ……れ、んっ……」
二人の息が顔にかかり、体温がどんどん上がっていくのがわかる。
あぁ………俺はこれからレイナを抱くんだ。
少し感じる頭痛と寒気にそんなことを心の中でつぶやいた。
………何故か心がからっぽになっている気がしていた……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
113 / 129