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☆あ…。
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いきなり後ろから声をかけられてビクリと肩が跳ねた。
それからズッと鼻をすすって ゆっくりと後ろに振り返ると、そこにはダルそうにしながら無表情で俺を見ている蓮が壁によりかかりながら立っていた。
「れ、蓮………。だっ、ダメだろ!寝てなきゃ!」
急いで ぐいぐいと涙を拭いてすぐさま立ち上がった。
それから顔を見せないよう下を向いて無理やり蓮の腕をつかんだ。
「ほっ、ほら、はやくベッドに戻っ…「だから なに泣いてんだよ。」
腕をつかみ、そのまま部屋に連れていこうとしたが、反対に蓮に肩をつかまれてしまった…。
「え…っ?」
ビックリしたが、泣き顔を見せたくなくて ずっと下を向いたままにしていた。
俺の視界には自分と蓮の足だけが見える。
蓮から、じー…っとした鋭いくらいの視線がビシバシと俺に感じる…。
うわぁ…すごい…見られてるよ……。
俺は思わずキュッと下唇をかんだ。
すると蓮が静かに口を開いた。
「さっきから和也 和也って……泣きながら謝ってたろ。」
「…っあ………。」
やっぱり、普通…気づくよね…。
そんなに泣いてる声 大きかったのかな…どうしよう…
いきなり痛いとこをつかれてドバっと冷や汗が出て心臓がドクンドクンと大きな音を立てる。
どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう…!!!
なんて言ったら……!!
でも、まさか正直に蓮に気持ちが残っているのを目の当たりにし、それが和也に対する罪悪感で申し訳なくなって泣いてしまった…。なんて言えるはずがない…。
何とかして誤魔化さなきゃ……。
そこで俺はできるだけ明るい声で蓮には顔を向けずに言った。
「なっ、何でもないよ…。いいから蓮は早く寝ないと…!
俺うどんとか作っておくから……っ!?」
俺が言い終わるか終わらないかの所で蓮が俺の頬をつかみグイッと顔を上を向かせた。
俺と蓮は至近距離で見つめあっている。
その距離……約5センチ……。
「……っ」
蓮の綺麗な透き通った目に体を奪われるように力が入らない。目が…離せない……。
まるで獲物を捕まえるような鋭く、危ない獣の目……。
そんな目に俺はゾクリとしてしまった…。
あぁ……。すごく色っぽくて妖艶だ…。
体中が恐怖ではないゾクゾクとした快感に目頭が熱くなって呼吸が荒くなる……。
もういっそグチャグチャになるくらい犯してほしい……。
むちゃくちゃに熱っぽい荒いキスをして、体中を愛撫して…
蓮の熱で激しく痛く、中を突いてほしい…ドロドロと溶かしてほしい…思い切り………
犯されたい……。
蓮は…心の底から そんな変な気分にさせてしまう目をしていた…。
あぁ…全てを……委ねたい………。
あの日の熱い夜を思い出すと下半身がとてつもなく疼く……。
つい足をモジモジと擦り合わせて快感を求める。
それに気づいたのか蓮は何も言わずにズボンの上から俺の少し大きくなっているものを、下から上へゆっくりとゆっくりと何回もなぞる。
そんなやわやわの刺激も気持ちよくなってしまう。
「ぁっ………ん……はぁ…っ…。」
ビクビクと小刻みに震えながら、もっと…と蓮を求める目をして見つめた。
すると、蓮は俺の目つきにピクリと反応し、さっきよりも興奮した顔つきになった。
俺までも興奮する……っ。
それから ゆっくりと撫でていた手が徐々に激しく動く。
「あっ……!んぁっ……ふっ……ぅん……っ!」
あぁ……気持ちいい……頭が真っ白になってゾクゾクと快感が押し寄せてくる……っ。
蓮…触って……キスして体中めちゃめちゃにして犯して……。
何十回……何百回……犯されてイキたい……。
無意識に息が荒くなり、ふいに その綺麗な蓮の唇に自分の唇を――――……。
『明!』
重ねようとした時、綺麗な笑顔で俺の名前を呼ぶ和也が頭の中をよぎり…勢いよく蓮から体を離した。
あ……。俺、今なにしようとして………。
急に頭がすぅ…っと冴えていき冷静になった。
熱かった体が一気に冷めていく。汗がダラダラと こめかみを流れていった。
思わず自分の手をぎゅっと握ると、体がカタカタと震えた。
俺っ…、俺っ……!!なんてことをっ……!!
罪悪感にジワリと涙がにじむ。俺、また最低なことを……。
「ごめっ…なさっ……ごめっ……。」
ボロボロと大粒の涙が頬を伝って床に滴り落ちる。
俺はガクッと膝から落ちて、力なく床に座り込んだ。
ガタガタと震える肩をギュッと抱きしめる。
「なんなんだよ……」
そんな蓮の声がポツリとアパートにこだました……。
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