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痛
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頭ががんがんする。
お寺にある鐘を頭の中で鳴らしたような反響に、ゆっくりと目を開けた。
「っ、う…いた……」
体を動かそうとするが、肌寒い空気のまとわりついた自分の体は何かで拘束されたように動かない。
拘束?
「あ、目ぇ覚めた?俺らのことわかるよね?
ツキシマくんが俺らのコト馬鹿にするからちょっといらついちゃってさ〜。
媚薬、打っちゃったんだよね。そろそろ効いてくるでしょ」
ああ、そうだ。僕はこれからこいつらに犯されるのか。
ある種の諦めと同時に前を手に握られ、力強く扱かれる。
「っひ…っあ、ン……」
気持ちよくないはずなのに、弄られたそこはあっという間に先走りをにじませた。
痛みすら快感に変換される。
「あ~きもちーね、ホタル君? って読むの、これ?」
「ケイじゃね?」
「ケータイとか見れば分かるだろ。
俺月島くんの弄っとくから調べんのよろしく~」
「は?それはずるいだろ」
「いいじゃん。一番手は譲るからさ」
「任せろ」
気持ち悪い。
けど、気持ちいい。
歯を食いしばってみても甘い息が鼻から漏れ、彼らを興奮させる材料になってしまっている。
「、ぃやだ、触るな……っ…!」
顔を近づけてきた男に対抗すると、苛立ったように舌打ちした彼は猛り立ったものを急に僕の後ろに押し付けてきた。
「ッひっ、いやだっ!! いや、やだ、触る、な…!」
「マジ腹立つわ、お前。
初めてだろうから優しくしてやろうと思ってたのに、そういう気失せるよな」
そのまま腰を進める。
「い゛ッ……いやだ、いだい、痛いっ…ッ………!!」
いやだ。
いたいよ。
黒尾さん。
黒尾さん…たすけて…………
おもしろかったという言葉と笑い声。
尻に残る違和感と腰の鈍痛。
「ケイちゃん、メルアド登録しといたからさみしくなったら電話するんだよ?
俺らからも連絡するけどね?」
「またきもちーことしようね、ケイくん」
男たちの欲が身体にこびりついたまま、反抗もできず、出ていく奴らを見送る。
結局、ヒーローなんているわけないってことか。
どんなに助けを求めても、僕が助けてもらえるわけじゃない。
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