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分からない。
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ザァーーーー
ザァーーーー
ン、雨の、音…?
あまりにも聞きなれた、あのボクのキライな雨の音が…する。
なんか、ボーッとする。
ゆっくりと静かに目を開ける。
ボヤける視界の中、見慣れたクリーム色の天井をどこか必死に見据える。
その直後、ボクはボクもビックリするぐらい素早く起きた。
まさか、またボクは……!!
すると、ボクの頭に割れるような痛みが走った。
思わず両手で頭を抱え込み、目をギュッと閉じる。
そうしていると、だんだん痛みは引いていったが、ボーッとするのは変わらない。
頭が、痛い……。
急に不安になって、閉じていた瞼を少しだけ上げてみる。
……え、ここ、どこ?
ボクはまたビックリして、そっと手を頭から離して、あわてて部屋を見渡した。
「よう。目ェ、覚めたか?」
少し低めの男の人の声に、ボクは頭がゴチャゴチャになって、ボクが寝ていた布団を被った。
「お、おい。そんなことしたら苦しいだろ?
ほら、顔出しな?」
男の人の声は優しかったけれど、ボクは怖くて怖くて、布団の裾をギュッと握りしめた。
男の人が布団の裾に手をやった。
布団の暗闇の中で、ボクと全然ちがう長くて細い指が見えた。
だけど、男の人はその手をすぐに引っ込めた。
「……もしかして、俺が怖いか?」
ボクは、うんって伝えたかったけれど恐怖で身体が動かなかった。
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