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ツンデレ司
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いったい、俺はどうしちゃったんだろう。
いつもはあんなに拒んでるくせに、顔は見えないけど青史だってヘンなヤツだって思ってるにちがいない。
子どもの水音ならカワイイと思うけど、こんな今年で30にもなった俺が抱きついたってきもちわるいだけだ。
でも、俺の手は青史から離れようとしなかった。
離れなきゃって。
分かってるのに。
その時、水音が
「フフフ、司さんも一緒だ!司さんも兄貴のこと好きなんだね!ボクと一緒!フフフ!」
そう嬉しそうに言った。
好き…
ボン!と顔が赤くなったのが自分でも分かった。
ち、ちがう。ちがう!
好きなんかじゃない。
だけど…ちがうけど…
頭に浮かんだ言葉に俺自身がビックリして、思わず全身に力が入った。
頭がぐちゃぐちゃになって、自分が今どんな顔してるのかも分からなくて、がむしゃらに目の前の青史にしがみついた。
すると、青史はそんな俺の背中にまた見透かしたように優しく片方の腕をまわし、もう片方の手で俺の頭をなでた。
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