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デート?
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「……」
「あれ? もしかして凛太朗さん、ギブですか?」
は…
は…
ハムスター…
俺は目の前の部長を見て思った。
ぷっくりと膨らんだほっぺ。
キョトンとこちらを見つめる黒い目。
両手で持っているのはヒマワリのたね…ではなくカツサンドだが。
予想外だ…
予想外すぎてかける言葉が見つからない…
俺はカップに口をつけながらこくりと頷いた。
スゲー…もりもり食ってる。
俺なんか半分しか食べれなかったのに。
あ、ついてきたバニラアイスは全部食べたけど。
ほら、甘いものはなんとやら、ね。
部長は最後のひと切れを食べ終わると、喉が渇いたのかコーヒーをぐいと飲み干した。
あとはアイスだけ、となったところで部長の手がようやく止まった。
「部長こそ、アイス食べないんですか?」
「あぁ…甘いものはちょっと苦手でね」
「交換!します!?」
「え? 」
思わず噛みついてしまったが、よく考えれば図々しかった。
「あ、すみません! 今の、図々しかった…」
「いいんですか!?」
「え? あ、はい…でも、そんな俺の、食べかけですし」
「あ、おかまいなく!
じゃ、いただきますね」
「あ…」
部長はヒョイと俺の食べかけサンドを手に取ると、またもぐもぐし始めた。
取り残された俺は目の前の誘惑に勝てず、そろそろと部長のアイスに手を伸ばした。
「凛太朗、さん?」
「はい?」
アイスに夢中になっていた俺はすっかり忘れてしまっていた。
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