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トラウマ
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ガチャ、と何かが頭上で締まったような音がした。
カラダに伝わる熱とかすかな痛みに、かすかに目をあけた。
「あ、さすがに起きました?」
だれ…
だんだんクリアになる視界の中、俺を見下ろしていたのは藤本だった。
ユメ…?
ユメなら、早く覚めてくれ。
俺は…俺は…
俺は顔をしかめながら、寝返りしようとした。
だが、両手が何かに引っかかって動かなかった。
よく考えたら両足も。
ギョッとしているのを楽しむように藤本が口の端に笑みを浮かべる。
「なんか知らないけど、こんな無防備な司はあの時以来だな」
あの、時…
思考があの日を映す。
「…テメェ!!」
反射的に身体を起こそうとしたけど、やはり両手両足ともまったく動かない。
うまく動かない身体に俺は両手の方…つまり俺の頭上を見上げた。
「なっ…!」
声にならない驚きの声にいっそう深い笑みを浮かべる藤本。
「お前何すんだよ! これ外せよ!!」
ガチャガチャと手錠を鳴らす。
手錠は俺の両手を拘束したままベッドの鉄の棒に引っかけてあった。
そのせいで俺は両手どころか腕を下ろすこともできない。
足は片方だけ固定され、左足は自由にされていた。
服までもが脱がされ、俺は素っ裸の状態で腰を揺らすことしかできなかった。
とてつもない羞恥と恐怖が入りまじり、状況を把握できているのにただひたすら拘束具を鳴らしつづけた。
「あームリムリ。
それ、カギねぇと開かねーよ?」
ケラケラと藤本が笑う。
そして笑いながら俺に馬乗りになった。
腰を藤本のふとももで挟まれ、藤本の色黒の胸板と白い胸板がぴったりと重なった。
「そんな泣きそうな顔しちゃって…何?
誘ってるの」
腰から脇までツウっと人差し指で撫でられる。
「ヒャッ!」
勝手に腰が跳ねる。
ブワッと鳥肌がたった。
思わずギュッと目をつむった。
すると唇にチュッとついばむようにキスされる。
たちまち熱を持つカラダに俺はせめてもの抵抗と藤本から顔を背けた。
でもやっぱりそんな抵抗などイミはなくて。
ブルブルとふるえる喉元にザラリと舌が這いまわった。
鎖骨より少し下を舐められ、肩がピクリとふるえた。
「んん……!」
「あ、そういえば耳がイイんでしたね?」
カリ、と露わになっている右耳を軽く噛まれる。
「ふぁッ! あ…あ…」
舌で右耳を弄ばれながら腰をいやらしく撫でまわされる。
きわどいところも撫でられ、大きく腰が跳ねる。
「腰も、ふとももも、ココも相変わらず敏感だね?」
息を吹きかけるように掠れ声で耳元に囁かれる。
全身に熱がまわって、またガチャガチャと音を立てた。
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