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転がる運命
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「ハァハァハァハァ…ゲホッ…」
ようやく凛太郎が走るのを止め、なにかから逃げてるように俺を店に詰め込んだが、
凛太郎ほど体力のない俺はもうそれどころじゃなかった。
し、死ぬかと思った…!
ドサッと背中をよりかけると、ようやくまわりを見渡すことができた。
ここはどうやら喫茶店らしい。
アンティークなインテリアで統一されていて、なかなかにシャレてると思った。
「セーフ……」
「はぁはぁ…何がセーフ…ゲホッ…なんですか…ゲホッ…」
まだ息の荒い俺をチラリとも見ず、なにかを懸命に探してるようだった。
近くに知り合いでもいるのか?
つられて俺も窓を覗き込もうとしたら、
「ブホォッ…!」
「凛太朗さん!? 大丈夫ですか!?」
「ケホッケホッ…だい、じょぶ…ッス」
むせた…わけないか。
水だし。お冷や飲んでただけだし。
そして不思議に思って凛太郎を観察しているうちにせわしなくピョコンピョコンとはねるモノに目がいった。
あ…はねてる。
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