アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
◇ 榛視点
-
明日から二年生!新しい学校!多少変わった学校だって叔父さんから聞いてるけど変わり者なのはオレも一緒だし気にしないゼ☆
なんてウキウキしていたオレは今、4メートルくらいは余裕でありそうな猫一匹入る隙間もないほどの間隔の鉄格子の前に立っている。
たぶんこれが門なんだろう。
でかすぎてせっかく意気込んだ気持ちが萎えてしまう。
「…それにしてもでっかい門だなあ、ちゃんと話聞かずに来ちゃったから入り方分かんね」
周りを見回してみても結局開け方はわからない。
と なると方法は一つ、だよな。
「あんまり気は乗らないけど、登るしかないな、うん」
言葉とは逆に、冒険をしているみたいなわくわくした気分で鉄格子を登っていく。
半分以上登ったところでちょっと疲れてしまった。
「ちょっときゅーけー…はあ、失敗したかな。もうちょっと真面目に探せばよかったかな」
鉄の棒を両手でひとつづつ掴み、ぶら下がるようにしながらぶつぶつとつぶやいていた時、いきなり大きな声が聞こえた。
「おいてめえ!ンなとこ登ったらあぶねえだろうが!とっとと降りてこいこのドアホ!」
「うおあ?!…え、ちょ、ーーーう"わあ~ッ!」
その怒鳴り声に驚いて手の力が緩み、そのまま地面に向かって墜落。
ずいぶん綺麗な…何だか聞いたことのあるような声だななんて思いながら意識が途絶えた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 73