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ったく…まだ昼休みだってのになんでこんなボロボロになんなきゃなんねーんだよ。
このまま教室戻ってもアレだし、午後の授業は諦めるか。
でも職員室まで遠いんだよなぁ、誰でもいいから歩いてねぇかな。
「あれ、いずみんじゃん!めっずらしー」
前言撤回。今の状態での腐男子はノーサンキューだ。きっと事の顛末を細かく聞かれる。あいつならそうする。絶対。
「普段こんなとこ来なくない?何してんの?え、てかその傷!手当しなきゃじゃん!保健室行こ!おぶってあげるから!」
…意外だ。さっきまでへらへらしながら寄ってきたのに、傷見た途端マジな顔して心配してくれるなんて。
って、おぶる?
「いやいやいいよ!おぶられるとか恥ずすぎる!死んでも嫌だ!」
「何言ってんの!身体に負担かかるでしょうが!いいから大人しくしてなって。じゃないとお姫様だっこにするよ?」
そう言われると自分でも驚くほど素直に体が止まった。姫抱きされるくらいなら背負われる方がまだマシだ。
折角大人しくしたのに舌打ちしたのは何でだ、カスミ。
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