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カスミに不本意ながら背負われて到着した保健室。
どうやら養護教諭は不在らしく、カスミが手当してくれることになった。
「全く、どうしてこんなことになったの?オレの目の届かない場所で萌えイベントでもあったの?」
「俺の最悪な昼休みを萌イベとかいう言葉で片付けんな」
「あは、ごめんね。それで、何があったのさ」
コイツに黙っていても、きっと何らかのツテで知ることになるだろうから大体の経緯を伝えた。
襲われそうになった事とキスされたことを除いて。
すると一層にっこりとして、不意に手当の終えた俺の腕をぐっと握ってきた。
「いっ…!ちょ、痛いんだけ」
「いずみんさあ、オレが気付かないとでも思ってる訳?どれだけのBL読んでると思ってんの。そいつらに襲われたんでしょ、性的な意味で。しかも通りがかりの会長に助けられて…キスでもされたんでしょ。いずみん綺麗な顔してるもんね。寧ろ寸止めで良かったよ、うん」
黙っていてもきっと分かるだろうと思ってたけど、マジで分かるとは思わんかったな。
てかコイツなんでこんな真剣な顔して
ちゅ
「あ?」
「そんな無防備ないずみんにオシオキ。取り敢えずちょっと休んだら寮に戻りなね」
バーイ、と外国人並みの軽さで別れを告げ、俺の頬に唇の柔らかい感触を残して保健室を去っていった。
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