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◆副会長視点
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昼休み。なかなかお手洗いから帰ってこない恭哉を迎えに生徒会室を出る。
こういうときは大抵どこかで喧嘩をしているから、探すのは簡単だ。
恭哉は喧嘩をするくせに、傷を養護教諭に手当されるのを嫌い、なぜかその役目は僕ということになっている。
そして案の定喧嘩をしていた。
しかし珍しくボロボロにやられた状態で発見した。
「まったく、何で喧嘩なんかするんですか。手当てするのは僕なんですから、面倒ごと増やさないでくださいよ」
こんな状態の恭哉は珍しく、体を支えながら保健室へと向かう。
その最中、気になることを口にした。
「アイツを見つけたんだ。今はもう姿を見せないハンターを」
「え?!あ、あのハンターですか?いったいどこで?」
思わずそう返したが、それきり口を開いてはくれなかった。
こういうこともまず無い。
だが無理も無いだろう。過去に恭哉の背中に土をつけたのはハンターただ一人というのだから。
そして何もいわないということは、また負けてしまったということ。
ハンター…何故恭哉をここまで痛めつけたのか。
最近出没することの無いハンター…もしかしてこの学園内にいるのだろうか。
そうだとしたら僕は…―
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