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◇ 榛視点
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「ん、んんっ…ふ、ぁ、ちょ、は…ん」
なんだ?どこからか甘ったるい声が聞こえる…ああ、目の前のこいつか。
どうせ出すならもっと色気のある声出せよな、このおっさ…ん?
「っは、オレはいったい何を!なんでおっさんの体なんか!?」
「ふ、ふふ…相変わらずその悪い癖は治ってないみたいだね、ハル。そして実の叔父におっさんは酷いよ」
言われてよく見てみれば世話になっている叔父さんで、おっさん発言に落ち込んでいて悪いことをしてしまったな、と顔を俯かせる。
「あー…もしかしなくてもオレ、またやっちゃった?」
「うん、やっちゃったね。キスまではしてないけど首とか脇腹とかいろいろ舐められたよ。全く、荒れた性格を閉じ込めるなんて荒治療するからこんなことになるんだよ。本当に姉さんはしょうがないんだから」
「も、申し訳ないです」
「気にしないで、悪いのは姉さんだから。というか精神的ショックを受けても戻るんだね、俺もショック受けられたことにショックだったけど」
「あー、なんかそうっぽい。頭に衝撃与えたら人格変わって、もっかい衝撃与えて治すんだと思ってたんだけど、治すときはショック受けるってのでもいいみたい」
本当に厄介な体質にしてくれたなと思う。
まあでも、めったに頭打つなんてことないし、これからの学園生活に影響ないだろ。
「なんにせよ、ここは同性愛者が多い学校だからくれぐれも本当に気をつけてね。特に、その変装は絶対にばれないこと。ハルはかっこいいし綺麗なんだから危ないんだよ?一応寮の方針で二人部屋が基本だし、個室はあるけどリビングと風呂、トイレは共同だし、あまり気を抜かないでね」
まあでもあの子が同室なら、いやでもおとなしい子ほどなにするかわからない…なんてぶつぶつ言っている叔父さんに、こうなったら今同じ部屋になる人を聞いても無駄だと悟りもう行くね、と伝えて部屋を出る。
いままで母さんが嫌がるから行ったことなかったけど、ほんとに金持ちだったんだな、母さんの実家。
叔父さんの落ち着いた雰囲気でわかる。
それにしても同室の人誰なんだろーなあ。
さっきの竹内君が同室だったらいいなあ、怒ったら怖いけど、庇ってくれたりして優しいところあるし…って、そんな都合のいいことあるわけないよね!
さて、そろそろ寮に行くかーって場所知らねえな…あ、確か母さんの話ではこの学校でしか取れない専用の学園敷地内マップアプリがあるらしいな。
と、これか。
世の中はどんどん便利になっていくなあ、ここに来る前にスマホにしてて良かった。
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