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「なんや騒がしゅうしてすまんかったな。後で謝るよう言うとくわ。ほな、また学校でな!」
しんとなる室内に耐え切れなかったのか、辰巳が話し出す。
「あ、あの!竹内君も学校いくんだよな?もしよかったら一緒に職員室行ってくれたり…しない?」
不安そうに尋ねてくる様はまるで大型犬のようで。
俺は断然ネコ派なんだが、おとなしい分には大型犬もいいなと思ってしまう。
「わかった、職員室までな。あと君付けやめてくんない?」
「え!いいの?!よっしゃ!じゃあ、いっ和泉って呼んでもいいか?!」
「お、おう。まあ、さっさといくべ。あんま遅くなるともしかしたら担任いないかもしれんし」
こうして接してみると普通の奴っぽいな。
王道の奴は大体うるせーか人の話聞かないかって教えられたんだけど…ああ、あいつアンチ王道派だかなんだかっていってたような。
したから嫌な情報しか入ってこなかったんだな。
取り敢えずしばらく関わってみて面倒を引き起こすようだったら離れればいいか。
まあ、こいつにはこいつの事情があって変装してるんだろうし、それさえばれなければただのオタクっぽいけどちょっと明るい奴って感じで上手く過ごせるだろ。
そんなことを考えながら部屋から出て、寮長に挨拶してから校舎へと向かった。
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