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◇ 榛視点
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それにしても昨日は道覚えるのに必死でよく見てなかったけどすごくキラキラしてるよなぁ、この学校。これからこの学校でほんとにやっていけるかな…オレ超庶民なんですけど。
「おい、なにしてんだ?立ち止まってたら置いてくぞ」
「へ?あ、ごめん!なんか豪華すぎて落ち着かなくて!あ、あのさ!えっと、和泉はいつからこの学校に通ってるんだ?」
「俺?高校から入ってる」
「そうなんだ!………」
ど、どうしよう…会話が思いつかない…!
聞きたいことはいっぱいあるんだけど、どれもこれも答えてくれなさそうな質問しかない!
…よし、一か八か聞いてみよう!
「あのー、それじゃあどうしてこの学校に?普通女子とかいる共学に行かない?高校生だったら尚更そうだと思うんだけど」
「………」
うっ…やっぱり聞いちゃまずかったかな…嫌だな、こんなことでせっかくまともに話ができる人と話せなくなるなんて…どうしようめっちゃ顔しかめてる気がする!
「あ、あの!別にただの世間話だから!答えたくないなら無理に…」
「…いや、大丈夫。ただ、家から離れられればどこでも良かっただけ。…ああ、でもこの学校のスポーツ特待生の制度が面白かったから、っていうのもあるな」
「…?どんな感じなの?」
「普通は、中学時代にスポーツでいい成績残した奴が特待生になれるらしいんだけど、この学校は試験の代わりに体力テストをして一定以上の成績を叩き出した生徒が合格できるんだ。スポーツ特待生なんて言ってるけど、俺的には一芸入学みたいなもんだと思うけどな…っと、着いた。ここが職員室」
昔マンガで一芸入学っていうの見たけど、まさか本当に存在するとは…ってもう職員室?!早くない?!
もっと二人で話していたかったな…。
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