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◆ 榛視点
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職員室の前に着くと、和泉は何の躊躇いもなく引き戸をノックして開けた。
それに寂しさを感じながら中に入る和泉についていく。
「失礼します、矢吹先生はいらっしゃいますか?」
「おーう、竹内か!おはよー、お?珍しいなお前が誰かといるなんて。でも同室者と仲良くするのは良いことだぞ、うん!はっはっは!」
「笑い事じゃないですよ、先生。普通同室者ができるなら担任として事前に知らせるべきでしょう」
え、伝わってなかったの?!ああ、だからあんな反応だった、…ん?あんなってどんなだっけ?っていうか昨日部屋で和泉に会ったっけ?(あまりの衝撃に記憶が一部飛んでます)
ま、まあいいや!今問題なのは和泉と話してる背の低い性別不明な人物だ。先生って呼んでるからそうなんだろうけど、よく草刈りしてる人が着てるようなつなぎの作業服だし、見間違いじゃなければ腰あたりに物騒な棒切れが見えるんだけども。
「はいはい、悪かったよ忘れてて。で、辰巳だよな?お前の担任は生徒会顧問でな、今は入学式行ってんだ。悪いな、用あったんだべ?」
「あ、はっはい!あ、でも教科書も貰ったし、学校の説明も叔父…いや理事長に聞いたんで、クラスだけ教えてください!」
良かった、見た目より気さくで話しやすそうな人みたいだ。話し方からして男…だよな?すっげー可愛いから女かと思ったけど。そんなこと言ったら怒られるかな?
「クラスはAだ、隣のクラスだけど困ったことあったら道以外ならこの竹内が力になっから!なあ、竹内?同室だし、力になるのが普通だべ?」
「…分かりました。道以外っていうのは余計ですが、出来る限りであれば力になります」
まままっままじで?!やばいうれしい顔にやけそう!
「よっよろしくな!和泉!」
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