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はあ…いや、確かにさっきまで面倒見てもいいかなって思ってきたところだったけど…なんっかこう、人に言われると拒絶したくなるっつーかなあ…まあ面倒見るけどさ。
ってかなんでこんな懐かれてんだ、俺。
昨日確かに股間蹴り上げたんだけどな…もしかして覚えてないのか?ま、別にいいか。
「では、これからトレーニング室に行ってくるので失礼します。また帰り際に寄りますね」
「あ、ありがとうございました!失礼します!…はあー、緊張した…職員室まともに入るの久しぶり!」
職員室を出るなり深いため息をつく辰巳に、やっぱり職員室はヤンキーにとって鬼門なんだななんて思いながら笑ってしまった。
「じゃ、俺はこれで。帰り道くらいは分かるだろ?」
「え?!いや、あの…はい、分かるけど…ついていっちゃダメかな?」
子供か!
ガキの頃、アイツがこんなんだったな…何をするにもどこにでもついてきて…今思い返してみれば昔は可愛かったな…っと、話がずれたな。
「ただ筋トレするだけで良かったらついてくれば?」
そういうと嬉しそうに後を追ってくる。
なんかこいつ見てると犬飼いたくなるな。
しばらくの間無言でひたすら歩くこと5分、校舎の一番端にあるトレーニング室につく。
中に入るとちらほらと人がいる。
その中でもひときわ目立つ存在の人がこっちを見て近づいてきた。
「な、なあ和泉?あの怖そうな人こっち来てない?大丈夫?入場料とか払わなきゃいけないの?」
お前に怖いとは言われたくないだろ、一般人から見ればお前も怖い部類だし。
ていうかやっぱり約束覚えてたんだな、この人…忘れてくれてればよかったのに。
「やっときたな、特待生。今日こそはお前に勝つ」
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