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この近づいてくるなり勝負を挑んでくる白髪赤目、オレンジのタンクトップ、緑の半ズボンを履いた男は、俺の入学当初からやたらと絡んできてはことごとく負ける先輩だ。
名前は名乗らないから知らない。
取り敢えず見た目がウサギっぽいからウサギ先輩って呼んでるけどな。
噂では番長だとか。
「さあ、早く着替えろよ。オレの準備は万端だぜ?」
「分かりましたよ、ちょっと待っててください」
「え?!ちょっちょっ、ここで脱ぐの?!更衣室とかあるんじゃないの?!」
「あ?まあ、あるけど面倒だしここでよくね?ってか下にタンクトップも短パンも着てるから脱ぐだけだし」
「顔が良かったら脱ぐだけでも気にしなきゃならんらしいけど、こいつオタクっぽいし、気にするだけ無駄だろ」
確かにそうだけど、俺に惨敗中のアンタには言われたくない。
とは口が裂けても言えない。
ちなみに季節は春だけど、北海道の春はまだ残冬って感じの気温。
外もまだ雪が降る可能性だってあるくらいだからなまら寒い。
でもここは、使う生徒が風邪をひかないように適度な温度で保たれてるからタンクトップでも快適だ。
校舎の中も常に25度はある。そんな中半袖で授業受けるやつがいるくらいだからこの学校は節電という言葉を知らないと思う。
と、まあどうでもいい学校情報は置いといて、さっさと終わらせるか。
「お、今日だったか勝負の日は!おい、始まるぞ!特待生と番長の試合!」
「よっしゃ!朝早くからここにきてて正解だったな!」
「え、え?なんでこんなに…さっきまで人少なかったのにいつの間に?というかなんでみんなこんなに期待してる…って!いつの間に立派なリングがど真ん中に?!…これからどんな試合が始まるんだろう…」
「ー…さあ、始めましょうか」
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