アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
◇
-
俺はというと、覚束ない手つきで焼きそばを注文する。
なんかタッチパネルって嫌なんだよな…ここの焼きそばはうまいんだけど。
「それにしても…学校のほうも凄いけど、食堂もすっごいな!高級レストランみたい!」
頼み終えて辺りを見回したあと、子供みたいにはしゃいでそう言ってくる辰巳。
見えないけど、きっと瞳をキラキラと輝かせているんだろうなと思うと思わず笑みがこぼれる。
そんな穏やかな空気は一人の男の登場によって凍りついた。
「あれ、榛?榛じゃないか!偶然だね、いや…運命かな?会えて嬉しいよ」
「げっ…あのときの!初対面であんなことするような奴なんて知るか!気安く名前呼ぶな!」
まぁ、気持ちは分かるが今この場でそれを言うのは賢明じゃないな。
周りから大注目を浴びてるぞ、お前。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 73