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居心地の悪い食事会が終わり、今俺がいるのは何故か昨日も訪れた体育館。
今日こそ何もしていないのに何故俺まで巻き込まれているんだ。
理由を聞けば、昨日役に立ったからだそうだ。
早く解放されたかったから頑張ったのが仇になったか。
「頑張ろーな!和泉!」
そしてやたら張り切っている辰巳。
どうしてそんなに楽しそうなんだろう…理解できない。
適当な返事をしつつ、昨日出したばかりの椅子を片付け始めた。
暫くして、会長の方から応援の声が掛かる。
「あぁ、来たか。この機材を運びたいんだが人手が足りなくてな。台車も無いものだから、お前の力を借りたい」
「はい、わかりました。ええと、どこまでですか?」
そう言って指をさされたのは、体育館の一番端にある機材室。
ここも体育館の端なので一番遠い場所だ。
見た目からして重量感のある機材で、キャスターもついていない。
流石にこれを俺一人では…持てるけど疲れるから嫌だ。
「じゃあ、一緒に持って行きますか」
「あぁ、よろしく頼む。せーのっ、と!」
その掛け声と共に機材を持ち上げるが、思わず力が抜けそうになる
会長でもせーのとかいうんだな、と一拍置いてから気付いて小さく笑ってしまった。
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