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「まぁ、話はそれだけだ。違うならいい。…あぁ、そうだ、兄弟とかいないか?」
それにまた首を振るとあからさまに落胆したように肩を落とし、そうかとだけ言って戸を開く。機材室にも明かりはあったが、それ以上の眩しさにレンズ越しでも目が眩み、目を細めた。
「あー!やっとみつけた!なにそんなとこでさぼってんの?!かいちょってばやーらしー」
「万年発情期のお前に言われたくねぇ!ただ少し話してただけだ!」
それからからかわれ続ける会長を横目に自分の仕事に戻った。
「和泉!大丈夫か!なにもされなかったか?!」
そして辰巳と合流するなり凄まじい勢いで肩を掴まれ慌ただしく問われた。
なにをそんなに心配することがあるのだろうか。
「アイツ、オレの記憶だと相当のワルだよ!気を付けないとすぐ襲われちゃうんだからな!」
「なんでそんなこと知ってんだ?だって確か辰巳は今年本州から来たばっかだろ?」
「えっ、や、その…修学旅行で来た時にさ、かっ、絡まれたんだよ!」
「ふーん…?まぁ、いいけど別に。そんなに危険な奴なのか?」
「勿論!その時オレは頭打って体もボロボロだったんだけど、それでも絡んできて大変だったんだからな!」
まぁ、こいつもその時はヤンキーみたいな頭してただろうから、面識あってもおかしく無いか。
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