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そのあとは、辰巳が副会長に引っ張られ続きを聞くことはできなかった。
まぁ、忘れるってことは極端に嫌なことかどうでもいいことのどっちかだろうし、聞かないほうが良かったかもな。
一人になると、割と効率よく片付けることが出来たので、自分の分は終わった。
そうして、ふざけてばかりで殆ど作業が進んでいない双子チームの元へ手伝いに向かう。
「「お!マッスルジミーじゃん!強力な助っ人が来てくれたよー君たち!」」
双子のその発言で何人か吹き出したが、新しい玩具を見つけたかのような表情の二人に、漸く片付けに専念できると胸を撫で下ろしている奴の方が多かった。
それぞれ作業に戻る中、双子は俺にしつこく質問しながらついて回り、全く働こうとしない。
「ねーねー、なんでそんな眼鏡かけてんの?」
「なんでマッスルジミーなの?」
「「ねぇ、なんでー?」」
「…仕事もしない奴に教える義理はない。とっとと仕事しろ」
…あまりに働かない二人に思わずブチ切れそうになるが、ぎりぎり口調が崩れる程度で済んだ。
しかしそれでもその二人には衝撃的だったらしく、すごく呆気に取られた表情をしていた。
そしてすぐ作業に戻った俺は双子の非常に楽しそうな表情を見ることはなかった。
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