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◇ 榛視点
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副会長、…純に連れてかれてからもなんとなく和泉を視線で追っていると、あの厄介そうな双子が絡んでいた。
純に連行されなきゃ今ごろああやって一緒に作業できたのに、ともやもやした感情が湧き出す。
そうして悶々としていると背後から声が掛かる。
「またあいつのこと見てるの?今一緒にいるのは僕なんだから、僕だけ見ててよ…ねえ、お願い榛」
「あ、ごめんっ、?いや、そんな切なくお願いされてもあんなことしようとしたのは消えないんだからな!」
そういうと残念そうにうな垂れるも、なんだか少し嬉しそうだ。
拒絶されて喜ぶとかMなのかよ。
「ごめんね、僕ああいうこと言われたの初めてだったからつい浮かれてしまって…もし榛が良ければ、こ…友人になってくれないかな?」
「なんだ、そうだったのか!おう、全然大丈夫だぜ!寧ろこの学校には来たばっかりだから、友達増えるのは嬉しいし!」
そういうとぱぁっと分かりやすいくらい表情が明るくなった。
それから満面の笑みで笑いかけて来て、唐突にぎゅっと抱きしめられた。
抵抗する間も無く髪にキスをされ、また強く抱きしめられる。
「ありがとう。これからよろしくね」
なんだろう、何だか騙された気分だ。
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