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案の定、周りからひそひそと悪口が聞こえてくる。
『あの平凡ども成平様と北條様と登校とかありえないんだけど』
『身の程知らずが』
『昨日なんて生徒会の方々と一緒に食事してたよ』
『まじありえなーい!』
したくてしたわけじゃないんだがな。
そんでニヤニヤすんなカスミ!
周りの言葉にイライラしていると、職員室についた。
「じゃ、頑張れよ。ジョン、一緒にいてやれば?同じクラスだろ」
「せやな!1人は心細いやろ?」
「サンキュ!一応昨日会ってはいるけど緊張するから助かる!それに1人だと周りの奴らに何するか分かんないし」
一瞬表情がなくなったことに苦笑いしつつその場を離れた。
そしてカスミに振り返り人気の少ないところへ押し込む。
「え、なになにまさかのオレ襲われちゃう?!」
「ンなわけねぇだろタコ。ここまでは一緒に来たが、俺は本当は親衛隊持ちの奴とは関わらないことにしてんだ。悪いんだけど…学校で会うのは控えてくれないか?」
「あー…そっか、そうだよね…折角王道…もとい友達出来たと思ったのに寂しいな…」
「そんな犬みたいにしゅんとすんなよ…!いつでも部屋に遊びに来ていいから!」
「ほんと?!やったぁ!じゃあじゃあ間近で見られない分オイシイイベント起きたら絶対報告してね!いずみんそーゆー知識いっぱいありそうだし?じゃ、そゆことでまたお部屋でね☆」
ちゅ、と爽やかにされた投げキスをひょいと交わして歩き出しながらいつでも、と言ったのはちょっとまずかったかなと溜息をついた。
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