アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
7
-
「ちゃんと話をしたら戻るし、君が僕といることも伝えてもらうから心配しないで」
「でもシド様に黙って出て来たら後で怒られちゃうよ…あの人の目物凄く冷たいんだよ、知ってる?」
「ねぇ、エリック。僕は少し怒っているんだよ。大切なパートナーをあんな会場の隅に一人残しておくなんて…どうして側にいないの?僕だったら、君に悪い虫がつかないように、側において離さないのに」
握られたフリードの手がぐっと強くなる。
俺のことをとても心配しているようだ。
幼い頃からフリードは、うちの家族同様過保護で心配症だった。
暇さえあれば俺の様子を見に来てくれて、あまり外に出れない俺の代わりに色々なことを教えてくれた。
「きっとシド様も何かお考えがあってのことだと思うよ。あとで一緒に挨拶をする予定だったし…」
「はぁ…本当にエリックは優しい子だね。そんなところ凄く好きだよ。でもね、僕は大切な子が利用されているのを黙って見ているほど心が広くないんだ」
部屋に入ると、ゲストルームなのか、一通りの家具が備え付けられていた。それも、とても豪華なもので、俺の部屋ともさほど変わらないくらいに。
ソファに促され座ると、かなり近い距離にフリードも腰掛ける。
そのまま腰に手をまわされると、頭にちゅっと唇が触れて離れた。
「どうしたの、フリード。今日はなんか変だよ?」
「変じゃない。ずっと我慢していただけ」
そう言って、鼻や頬、耳や手と身体のいろんなところにキスを落としていく。
状況がよく飲み込めないのと恥ずかしさで顔が真っ赤だと思うが、そんな俺のことも気にせず、フリードは優しくキスしていく。
「本当に可愛いね。俺の心をいつも掴んで離さない。君の事を考えると自分でいられなくなってしまうんだよ…その罪は重いからねエリック」
「フ、フリード!?ちょっと、本当にどうしたの?」
切なそうに掠れた声で囁くフリードを押し返してみるが、びくともせず、逆にヌルリと舌で耳を遊ばれる。
ピチャピチャとダイレクトに響く水音が、羞恥心を加速させていく。
「…んっ」
「ねぇ、あの男とはキスしたの?」
唐突にされた質問に思わず首を振ると、フリードは気を良くしたのかふふっと笑った。
「良かった…じゃあこれが初めてだね」
視界いっぱいに綺麗な顔が広がって、唇に温かい熱が広がった。
ヌルリと舌が唇をひと舐めするので、驚きで口を開くと、待っていたかのようにすっと入ってきては俺の舌を絡めとる。
「んっ…ふっ…んぅ」
唇が軽く離れる度に、甘い吐息が漏れ出していく。
優しく口内を犯していくフリードは、何度も角度を変えながら、俺を味わうかのように卑猥な音を立てていく。
思わず目の前のフリードの肩を掴むと、髪をひとな出され、そのまま押し倒された。
「ん、ふっ…はっ…んぅ…まっ…て」
甘い痺れが身体を駆け巡っていき、気持ちよさのあまり無意識に身を委ねてしまっている頃には、口の端からだらしなく、どちらのものかもわからない唾液がツーと流れていた。
そして、いつの間にか露わになっていた左胸の突起を優しく撫でた。
「そこはっ…!?」
「大丈夫、僕に身を任せて」
今まで見たことのない妖艶な微笑みに思わず息を飲んだ。
まるで知らない人のようでなんだか怖い…
それなのに、どこか受け入れている自分がいる
恥ずかしい……
顔を手で隠そうとするとフリードに掴まれてしまった。
「だめだよ、可愛い顔もっと見せて」
フリードが見せつけるように舌で突起を転がすと、背筋に甘い痺れが駆け抜けた。
ピチャ、ピチャ
強弱をつけながら繰り返されるその行為に、下半身に熱が集まっていくのがわかる。
「んっ…はっ、ぁん…ん…フ、フリード!そんなところっ」
形を確かめるように下半身を撫でられると、さらに熱が脈打った。
こんな恥ずかしいところ自分でもあまり触ったことがないのに…
裏筋を撫であげ、服の上からでも的確にいいところを刺激される度に、甘く卑猥な声が漏れ出る。
「僕で感じてくれるなんて嬉しいな」
嬉しそうに笑うフリードと瞳が合うと顔が爆発しそうになった。
いつの間にか着ていた洋服も脱がされており、大事なものに触れるように優しく俺の熱に触れるフリード。
ゆっくりと上下に扱かれると、身体が震えるほど快感の波が押し寄せてきた。
「はっ…ぁん…あん…あぁ、フリードっ…さわんな…い…で」
無意識に加えていた人差し指をフリードが俺の口から外すと、再度唇が重なる。
「んっ…んぅ…ふ…ぁん…あっ…」
凄く気持ちいい…
とてもフワフワする…
こんなに気持ちのいいこと知らない…
気持ち良すぎて頭がおかしくなりそうだ。
涙がポロポロと溢れて止まらない。
どうしたらいいかわからず、目の前のフリードに必死にしがみついた。
「あっ、ぁん…はっ…あぁん…ふっ」
「エリックのここ、凄い事になってるよ。えっちで可愛いね」
グリグリと亀頭を押されれば、ビクンと大きく跳ねる下半身。
そらに身体中にゾワリと快感が広がる。
「フリードっ…もう…だめぇ…出ちゃいそぉ…ぁん…ふっ」
「忘れないで。こんなに気持ちのいい熱を与えられるのは僕だけってことを…好きだよエリック」
唇に触れるだけの優しいキス。
「フリードっ…もっ…でちゃうぅ!!」
ぐっとフリードの背に爪を立てるのと同時に、勢いよく熱が放たれていった。
快感の余韻で頭がフラフラする。
「ねぇエリック、ハイドリッヒ公爵とは別れて、僕のところに嫁ぎにおいでよ。君が他の男の隣にいるのは耐えられないんだ」
「フリード…」
頬に手を添えると、フリードは嬉しそうに擦り寄った。
「….そんな意地悪なこと言わないでよ」
俺なりに一生懸命考えて選択した答えがハイドリッヒ公爵家との結婚だった。
それに……親友だと思っていた相手に急にこんなことをされたのだ。
頭が追いついていかない。
「ハイドリッヒ公爵よりも僕の方が君を愛しているのに?こんなにも好きなのにエリックは僕を拒否するの?」
「拒否とかそういうことじゃなくて…どうしたらいいのかよくわからないよ。俺は今フリードにこういうことされて驚いてるの!」
「じゃあもっといっぱいして、慣れて貰わないといけないね」
クスクスとからかうように笑うフリード。
いつの間に目の前の友人は、こんなに好意を自 抱いていたのだろう。
フリードの顔を見ると先程までの事が思い出され、顔が熱くなってくる。
どうしよう…恥ずかしすぎてまともに顔を見れない。
「それと…そろそろ洋服を着てもらわないと僕の理性が抑えられないんだけど。本当は最後までシたいのに我慢してるんだからね」
「は、恥ずかしいこと言わないでよ!?」
フリードと最後まで……一瞬想像してしまった。
恥ずかしすぎてどうにかなりそうだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 8