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《朝までの時間》8
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「あぁ、おやすみアキラ…」
アキラの様子は心配だったが、そのまま休むアキラを見守る…
すぐ寝息は聞こえてきた…
規則正しい呼吸…
「……」
アキラに布団を掛け直し、みずきも横になる。
そっとアキラを抱き寄せ…
「…アキラ」
長いまつ毛を落とし…すやすや眠るアキラを見つめ、優しく囁く…
可愛くて綺麗で…唯一無二…本当に大切にしたくて…
けれど、アキラは会えない間…
知らない男と寝ていた…
(小遣い稼ぎ)
そう言ったが…
アキラは金に困っているわけではない…
やはり…身体を求めてのことだったのか?
俺には触れさせないようにして…他人と…?
金だけの繋がりを選ぶアキラ…
俺を必要としていない現れなのか…?
けれど…行為の最中に聞いた気持ち…
迷惑じゃないと…
俺のことを好きだと頷いてくれた…
ちゃんと俺を感じてくれていた…
それは嘘とは思えない…。
アキラの行動…
その真意が知りたい…
アキラの心にある複雑な想いを、もっと理解していきたい…
金なら働けば用意できる…
けれど…
原因がそれだけでないなら…
本当のリユウを知らなくては…アキラを守ることなどできないから…
アキラの本当の心を…
コトバだけじゃなく…仕草や様子をしっかり見て…
ほんとうの心をしっかり感じていく…
そう心に誓い、アキラを抱き寄せたまま…再び眠りに入るみずきだった。
《朝までの時間》終。
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