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《4》
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追い付いて那由汰の隣に並ぶと、彼はこちらを一瞥した後、何故か早歩きをしてドンドン先へ進んで行く。
「えっ? ち、ちょと!
一緒に帰るんじゃあなかったのかよぉ!?」
俺の言葉を無視して早歩きを加速させる那由汰。
素早く靴を履き替えて、サッサと校門を後にする那由汰の後ろを小走りでついて行く。
学校を出て人気のないところまで来ると、那由汰はやっと普通に歩き出した。
「はあ、はあ、はあ…
んだよ那由汰!
一緒に帰る気あるのかよ?」
瞳を潤ませて声を大にすると、彼が振り向いて意地悪そうに笑った。
「何だよ。何泣いてんの?
ほんと可愛いね湊」
からかわれてる…
つーか可愛いのは那由汰だろ…
心中で悪態を吐いて彼を睨み付けていると、微笑みながら近寄ってきた。
「ごめ~んねっ!
追いかけてくる湊がすごく可愛かったから、つい意地悪しちゃった。
お詫びに1つ湊のお願いを聞いてあげる。
但し、分かってるよね?」
「?? な、何を?」
「ハァー…
もぉ~普通解るだろ?
僕達は付き合ってんだから、普通のお願いじゃあ駄目って事!」
「えっ? ええっ!?
普通のお願いじゃあ駄目って……
えええっ!?」
顔を真っ赤にさせてとんでもないことを言う相手を見つめていると、急かされるように腕を引っ張られた。
ドキドキしながら意を決して口を開く。
「じゃ、じゃあ…キ…スして…」
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