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《17》
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「な、なんでそんな事……
さっきは無理やりしたくせに、優しくすんな!
野神のバカ!」
俺の言葉に野神はゆっくりと首を振った。
「野神じゃなくて
“悠真”って呼んで欲しい。
俺も、新沢じゃなくて湊って呼ぶから」
「や、ヤダ!
誰が呼ぶか!」
「悠真って呼べよ」
包み込む手に力を入れ真剣な目で熱く見つめられると、俺の胸が高鳴り出す。
ドキドキしすぎて、身体が壊れてしまいそうだ。
もう、逆らえそうにない……
「ゆ… 悠真……」
「うん。好きだ湊」
悠真は嬉しそうに微笑んでから、俺を強く抱きしめた。
俺もためらいながら、そっと悠真の背中に腕をまわす。
2人は抱き合ったまま、そっと目を閉じた…
だがそこで、俺のポケットの中から軽快な音楽が鳴り響いた。
携帯…鳴ってる
俺は悠真の背中にまわした腕を解き、携帯を取り出した。
携帯の画面に表示された名前を無意識に読む。
「…那由汰
あっ!」
名前を口に出した途端、悠真に携帯を取り上げられた。
「も~しもし!」
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