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《24》
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不思議に思ってそっと顔を上げると、
クラスメイト達がある一点を引きつった表情で凝視していた。
そんな視線の先に目を移すとそこには、悩みの原因を生み出した人物、
悠真が教室のドアを開け放って、あたりをキョロキョロと見渡していた。
ゲッ! 悠真だ…
「え……なんで野神先輩が2年の教室に?」
「うっわ~コエ~…誰か野神先輩に何かやらかしたのか?」
「お、俺じゃねーよ?
そんな恐ろしい事出来るかよ!」
「野神先輩こんな近くで初めて見た~。
やっぱカッコい~」
「バカっ!野神先輩は顔だけだって。
気をつけな!」
クラスメイト達が口々に小声で囁き合っている。
そんな光景に冷や汗を流しながら悠真から目を逸らせずにいると、バチリと目が合ってしまった。
俺と目が合った途端、悠真は意地悪そうな笑みを浮かべた。
「み~な~と~くんっ!
一緒にご飯た~べよっ!」
悠真の言葉で、クラスメイト達の視線が一気に俺に注がれた。
ギャーーなんだこれー!
皆こっち見んなぁ~。
「あ~えっと…その…」
あたふたと目を泳がせていると、悠真がニヤニヤしながらこちらに近付いてきた。
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