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《25》
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思わず後退りすると、逃がさないと言わんばかりに素早く両腕を掴まれ、顔を覗き込まれた。
「湊ぉ~?
一緒に食べてくんね~の?」
「む、無理ですよ…。
俺は那由汰と食べるんで」
そう言ったところで、さっきの不安が押し寄せてきた。
那由汰と昼食を食べたいと思ってはいたが、約束はしていなかった。
だが口から出てしまった事はもう飲み込むことは出来ない。
もしかしたら那由汰は自分と昼食なんて食べたくないと思っているかもしれない。
恐る恐る彼の表情を窺おうと目線を動かすと、那由汰は相変わらずニコニコしながらこちらに近付いてきていた。
「僕は別に構わないよ。
野神先輩。僕達と一緒に食べましょうか?」
「お前とは食いたくないが…湊がそうしたいと言うなら…。
湊、行くぞ」
混乱して2人を交互に見つめていると、無理やり悠真に引きずられて、教室から連れ出された。
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