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57.✩求める
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✩✩✩✩
結論から言うと、俺は酒に弱かった。
リビングで夕食を軽くつまみながらお酒を飲み進めていくと、一本目も飲み切らないうちにふわふわした気分になって頭がぼーっとしてきた。ソファーの背もたれに首を預けて天井を仰ぐ。
隣に座っている楓さんは全然大丈夫みたいで、もう缶ビールを三本も空けている。
「旭、それ以上はやめたら?また明日にしよう?」
「ん〜……わかったぁー」
楓さんは俺の手から飲んでいた缶チューハイを奪って残りを飲んだ。お酒を飲む度に上下する喉仏がひどく煽情的だった。
…………なんかムラムラする。
「あーかえでさん、かんせつきす……」
「今更、間接キスなんて気にするの?……ああ、間接じゃなくて直接してほしかった?」
楓さんは空になった缶をテーブルに置いてニヤリと笑った。何か企んでいるのか、ぼーっとした頭ではよく分からなかった。腕を掴まれて体を楓さんの方に向けられたと思ったら脚をソファーに上げられて体育座りをさせられて、楓さんは俺と向き合う様に立たせた脚の間に割り込んで座り直した。
楓さんが俺の唇に指を這わせるとゾクゾクした何かが背筋を駆けた。はぁ……と熱い吐息を吐き上目遣いに楓さんを見ると、楓さんは目を見張ってそれからクスッと笑った。
「んっ……は、ぁっ、ん……」
楓さんの指が唇から首に下りてきて、さわさわと撫でられると下半身に熱が集まっていく。自分からこんな鼻にかかった声が出るとは思わなくて、恥ずかしくて口を押さえる。
さっきまで冷えた缶を持っていた楓さんの手は冷たかったけど、手が触れた俺の首は火傷したみたいに熱くなっていた。
「かえで……さ……」
「旭、結構酔ってるね?力入んない?」
「はぁっ……かえでさん、みみ、だめ……」
耳元で囁かれるともうダメだった。
腰が抜けてしまって震える手でぎゅっと楓さんのシャツを握り視線が合わないように俯く。
すでに俺のモノはスウェットの上からでも分かるくらいに主張し始めていた。 さっきから下半身が疼いてどうしようもなく苦しい。
「っあ!?や、だ……!かえでさん!!」
服の上からその形を確かめるように撫でられてビクッと肩が跳ねた。
一度期待してしまった身体はどんどん敏感になっていって、少しの刺激も激しい快感を生む。
本当は楓さんも酔ってるのかな……?
「旭……旭、あさひ……」
「ぁあああ……だめ……いや……」
熱の篭った声で名前を呼ばれてドクドクと自分のモノが脈打つのが分かった。心臓が壊れそうなくらい高鳴っていて息が苦しい。
「っは、かえ……さ、はぁ、っはぁ……」
もう、酔ってるんでもなんでもいい……。
もっと、もっと呼んで……。
もっと、俺の名前を呼んで、求めてほしい…………。
もっと、俺を求めて…………。
あれ、今、楓さんが求めているのは…………
どっちの旭?
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