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85.✧煽られる
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✧✧✧✧
旭に好きだと伝えた。
本人は相当驚いていた様だったけど嬉しそうに『俺も楓さんが好き』と言ってくれた。ちゃんと伝えることができて良かった。
お互いの好きが通じ合ったら今の旭にも俺の事を知ってほしくなって、あれから学校に行くと言った旭に、俺について知りたいことがあったら考えておいて、と約束をして見送った。
そして夜。
やる事を全部済ませていつもより早い時間に布団に入った。
「で、今朝の、考えてきた?」
ベッドに横になりながら隣にいる旭の髪を撫でる。旭が俺の首に腕をまわしてきて自然と抱きつく体勢になった。
「えと、楓さんの職業、とか?彼女さんのこととか……いっぱいあるよ。楓さんのこと、全部知りたい」
「仕事は部屋見せた方が早いから明日にしよう。それで、彼女のことって?」
「海に行った日、楓さんが彼女いるって言ってたから……」
「ああ、あれか……。彼女っていうか性別的に言えば彼氏なんだけどね」
てっきりその彼女が誰なのか気づいてると思ってたけど。
……そういや旭、俺と何かいいことがあると『彼女さんに申しわけない』とかよく言ってたな。あんなとこでも前の自分にヤキモチ妬いてたのか。超可愛い。
「……彼氏ってことは前の俺がそうだったの?」
「ん、そういうこと。旭は自分に妬いてたんだね、可愛いなぁ」
旭の頬が赤くなっているのはきっとベッド脇にある間接照明のせいじゃない。家中にヒントはあったはずなのに本当に気づいていなかったのか。いや、薄々気づいていたかもしれないけど確認する術がなかったから言えなかったのか。
「もちろん、付き合ってたしそういうこともしてたよ」
「そういうことって…………ンっ!?ふ、あ、楓さん……?」
「可愛い……ふふ、久しぶりの旭だ……」
「んんっ……くすぐっ、た……だ、め……」
旭を仰向けにしてその上から覆い被さり、キスをしながら旭のシャツの中に手を入れる。心が繋がったら、体も繋げたくなったなんて言ったら怒られるかな。
この数ヶ月間、すぐ目の前に旭がいるのにおあずけをくらってた状態だったから、すごく、旭に飢えてた。
俺から離れようと制止してくる旭の手を片手で頭の上に一纏めにして、ほどよく割れた腹筋をなぞるようにだんだん手を上げていくと胸の飾りに指先が触れた。
「っ!?やっ……な、に!?やだ、そこ、変っ!」
「旭、ここ、気持ちいい?」
「よ、くない……!や、か、えでさ……ひ、ぁ!」
「まあ、そのうち気持ちよくなってくるよ」
前の旭の時に開発済みだからな、と心の中で付け足す。あんまり旭が嫌がるようだったらやめるつもりだったけど、少しずつ蕩けてきてるみたいだ。
乳首を弄る指はそのままにして、首筋や鎖骨に舌を這わすと身を捩らせた旭が小さく啼いた。その声とビクビク跳ねる体に気を良くして弄る力を強くすると蕩けた目で旭が睨んできた。
本人からすれば精一杯睨んでいるのだろう。けど逆効果だ。目を潤ませちゃって。可愛いなぁ……。
本当に、旭は俺を煽る天才だ。
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