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87.✩精神と快感
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✩✩✩✩
体がふわふわ浮かんでいるような感じがしてそっと辺りを見ると真っ白な世界にいた。
どこだここ、なんてことは思わずに俺の記憶の中なんだろうな、と自然と分かった。ほんとに、真っ白なんだ。なにもないから。
その世界がだんだんと少しずつ色付いていってじわじわと記憶が溶けていく。
束の間その空間をふわふわと漂っていた俺は、「あさひ」と優しい声で呼ばれて意識が浮上していった。
「っはぁ……はっ……かえ、でさん……」
「旭、大丈夫?」
「あ、れ……おれ、ど……したの……」
「辛そうだったから、挿れる前に一回抜いたら意識飛んだんだよ。かなり溜まってたみたいだし……大丈夫?やめる?」
心配そうな顔で問いかけられた言葉に首を振ると楓さんは「そう」とだけ言って、俺にも見えるようにわざと目の前で自分の手についた白濁をペロリと舐めとった。
その行動に一層頬を赤くすると楓さんはあの意地悪な笑みを浮かべた。
「ねえ、もしかしてウチに来てから一回も抜いてなかったりする?」
「…………抜くって何?」
「……!……おまえそんなことも忘れたの?」
楓さんはすごく驚いているようだった。
この前の朝の件でも『自分で抜く?』とかなんとか言われたけど正直よく意味が分からなかった。『抜く』ってそんなに大事なことなのかな。
「へぇ……それで精神が快感についてこれなかった的な感じか……。なるほど、面白いね」
「面白いって……え……っひ!?やだ、怖い!」
「今度は自分でイってみようか?怖がらなくていいよ。男ならみんなやってる事だから。ちゃんと覚えるんだよ」
「んんっ…………あっ、や……むり……」
楓さんに手を取られてソコに導かれる。俺の手の上から握られて擦られると、再びじんじんと熱を持ち始めゾクゾクと快感が背筋を走った。
両脚の間に楓さんが座っているせいで脚が閉じられないのをいいことに、楓さんは好き勝手やっている。
『男ならみんなやってる事だから』って、楓さんも自分でこんなことしてるんだろうか……。
思考が溶けてきて自分でやってるのか楓さんがやっているのかさえ分からなくなった。
「溜まった時はこうやって自分で処理するんだよ。どう?旭、気持ちいい?」
「ふ……あぁっ……き、もちいっ……」
思わず涙が零れて素直に気持ちいいと言うと楓さんは扱くスピードを速くして瞼にキスをくれた。
「……ああぁ……いや……で、るっ!」
「出して、旭」
そう言って楓さんが口にキスをしたのと同時に、俺は自分の手の中にいきおいよく射精した。
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