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「ない…」
ブレスレットがない…
いつなくしたかわからない
壮大とお揃いのブレスレット、毎日身離さずもってたのに…
とりあえず今日行った場所を探すことにしたが一向に見つかる気配がない
落し物はないかと職員室にいって聞いてみたけど、ブレスレットはなかった
「どーしよ…」
壮大にこのことバレたら…
じわっと滲んでくる涙をゴシゴシと袖で乱暴に拭き取った
「どーしたの?深刻そうな顔して」
「カオルくん…」
俺は、壮大にもらったブレスレットをなくしてしまったことを話した
「なーるほど…、んじゃ僕も一緒に探してあげる!」
「ありがとうっ!」
でも、結局カオルくんが一緒に探してくれたのにブレスレットは見つからなかった
俺の制服は泥だらけになってしまった
「けいちゃん、俺わかったかも知れない」
うーん?と考えるようにいった
「えっ!どこどこ!」
「いや、まだ確信は持てないから僕一人で行くよー」
「えっ!まって…」
俺の言葉が届かなかったのか、カオルくんは小走りでどこかに向かってしまった
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