アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3.三善の心を作った奴等-4
-
その日、三善はずっと先輩の家で過ごし、先輩に求められるがまま、身体を開いた。
痛みは快楽へと移ったが最後、もう、三善はその快楽から離れる事ができなくなり、声が掠れて出なくなっても、白い白濁が出なくなっても、三善は先輩の身体を離さなかった。
でも、心は身体を重ねるに連れて黒く染まり、切なくなった。
一度だけ、自分の名前を呼んで欲しいと思った時があったが、それはできなくて、喉まで出掛けたそれをグッと堪え、言葉は喘ぎ声しか発しなかった。
それは、お互いの為だと三善は思ったからで、三善は何も求めなかった。
二日間、その間、何回身体を繋げたか分からない。
ずっと濃い日を過ごして、身体には力が入らないまで追い込んだ。
先輩はずっと、三善を副会長だと思って抱いた。
だから、先輩が満足してセックスが終わった時には、先輩は三善を見ようとはしなかった。
たぶん、罪悪感が襲って来たのだと思う。
それは、三善に対してよりも、副会長に対しての物で、副会長を汚したとでも思ったのだろうと、三善には思えた。
でも、それは先輩が副会長を一途に愛しているからこその感情で、三善はそれに対して何も咎める事はしなかった。
逆に、先輩のその想いが素敵だと思えた。
三善は性行為が終わると、先輩に何も告げぬまま、その部屋を後にし、重い身体をゆっくりと動かして帰路へと向かった。
そして、猛々しい兄達の前に、その艶めいた身体を見られてしまう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 192