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7.味わった事のない感情-4
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なんて思っていると、不思議と笑みが零れる。
夏を思い出すだけで、心がほんの少しだけ、ぽわっと温かくなる。
まるで、犬に癒されるような、そんな感覚。でも、少し違う。
「三善さん……?」
「えっ? あっ、ごめん、なに?」
無意識にぼーっとしてしまっていたらしく、壱成に話し掛けられてハッとなる。
そんな三善に、壱成は不思議そうにこっちを見ていた。
「いや、衣装って結構ラフなのなんですねって話しです」
「あっ、うん。今回は野外ロケもあるから、ラフなのにしてみたんだ」
「あぁ、そう言う事ですか」
「う、うん……」
三善は慌てて壱成の合わせ、そう告げた。
だが、また何か気不味い雰囲気が流れたように思える。
三善は色々考えて壱成に何かを話そうとした。
「あのさ……」
「しっつれいしまーーす! 三善さーん! 俺でーーす!」
すると、コンコンッと扉が叩かれて、太陽のような笑みを向けたあの男が中に入って来た。
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