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12.朝が来て、そして…-1
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徐々に外が明るくなり、あっという間に朝が来た。
けれど、何度も見たはずの朝日は、今日だけ暗く見える。
「宮本さんの付き添いの方いらっしゃいますか?」
休憩所で壱成と二人、会話もせずに時間だけを過ごしていると、看護婦が壱成を呼んでいた。
壱成はその看護婦の声を聞き、直ぐに立ち上がり、その声の方へと急いだ。
三善も後を追った。
早くなる心音を押さえ、震える身体をグッと押さえ、歩いた。
「宮本さんの容体が安定しました。もう、これで安心です」
壱成と看護婦の声が聞こえ、そして、安堵する壱成の顔が見えた。
「部屋も個室に移る事になったので、移動したら来てください」
「はい。ありがとうございます」
三善と壱成は、笑顔を向ける看護婦にホッと安堵し、そして、夏が個室に移ったのを確認すると、すぐにその部屋へと向かった。
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