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12.朝が来て、そして…-5
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キスをしている。
大好きな夏と。
「ンッ……んんっ………っ」
合わさるだけのキスが、次第に激しさを増し、お互いの舌を絡め始める。
息なんてする間も惜しいくらい、今、この瞬間のキスは、三善と夏にとって、とても大切な時間だった。
「はっ……ぅ……ふ……ん」
温かい唇。
口内を自由に動く、夏の舌。
それが、とても嬉しくて、嬉しくて嬉しくて。
涙しか出ない。
「キス……しょっぱい……」
唇が離され、お互いの唾液で糸を引くのが見えて、急に羞恥が湧く。
泣きながら顔を赤く染める三善に、夏は笑いながらそう言った。
「そ、そんなの……当たり前だろ。僕…泣いてるんだから……っ」
ぽろぽろと溢れる涙。
夏とのキスで緊張が解れ、さっきまでの不安が消えたからだ。
だから、夏のせいだ。
三善は、そんな事を思いながら、夏を睨む。
「ははっ、そっかー。俺のせいか」
「そうだよっ」
「へへっ、嬉しい」
夏は三善のその言葉に喜びを見せ、嬉しそうに笑っていた。
そして、夏は不思議な事を言い出す。
「三善さんのお陰で、俺……戻ってこれたんだ」
「え……?」
三善は、夏のその言葉に、どういう意味かと尋ねる。
すると、夏は意識がない間の事を話してくれた。
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