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土曜日
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『俺と3ヶ月付き合ってみよ?そしたら自分のこと分かるかもよ』
分かってたまるかっ!!!
俺はベットの上で悶えた
今日は嬉しい嬉しい土曜日だ。
あいつの一言さえ無ければ…
昨日はやけ酒気味だったけど物凄く、気分良く飲んでいた
並木の聞き上手に誘われるように気持ちを吐露して、なんだか嬉しくて
な、の、にぃ!あの野郎!
誰が男と付き合ってみるって!?
誰がお前と付き合うってぇ!?
ふっざけんなぁー!!!
あんだけ飲んだのに眠れなくて、頭はズキズキ痛むけど
かといって
家にいてもすることもないし
あー…なんか気晴らしになるもん無いかなぁ
「あおいちゃん?起きてんの?」
「あおいちゃんってやめろよ。俺、もうすぐ30よ?」
3つ上の姉、紫織は俺にそっくりな大きな瞳をドアの隙間から覗かせた
「あおいちゃん…あのね」
まずい、このパターンは…
「なに?」
「新宿のビークリスタルのチョコレート買ってきて欲しいなって」
「なんで?」
「実は限定チョコレートがあって、どうしても欲しいんだけど、今日は龍くんとデートがあってね」
顔を赤くして言うことかー?
ま、でも新宿なら暇も潰せるしいいかな。
「いいよ。ただ、代金はちょうだい!あそこの高いから」
「あおちゃん!もうなんて良い子なの!もちろんお金出すよ!」
「はいはい。」
姉は嬉しそうに飛び上がると、ニコニコしながら俺の部屋を去った
「さてと…」
頭は痛いのに妙に意識が興奮してて
それもこれも、全部
あの馬鹿野郎のせいだ。
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