アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
レストランテ アトラン
-
連れて行かれたのは、ビルとビルの間の細い路地
地下へ続く階段を降りると、間接照明で照らされた小さなレストランだった。
「ここさ、うまいんだよなぁ」
「ありがとございます。並木さん」
厨房から現れた、コックの格好をした人をみて息を飲んでしまった
男なのに超絶美人だ…
いや男なのに美人なんて失礼だよな
でもなんていうか
「こちらレストランテ アトランのシェフの日白さん。こいつは高校の同級生の吉見蒼」
「あ、どうも…」
「蒼くん。日白です、よろしく」
儚い笑みに丁寧で柔らかな物腰
この人…
並木とは大違いだ!!!
「お前、絶対今俺に失礼なこと思ってるだろ。」
「思ってない…です」
なんでこう図星をついてくるかな?
言い淀むと日白さんは笑った
「いつものでいいかな?」
「はい。」
日白さんはもう一度微笑んでお辞儀すると厨房へ下がってしまう。
「ふぁー…スッゲー美人だな」
「日白さんの前では言うなよ?」
「いわねーよっ!でも、なんでここに?」
昼の時間帯なのに、ここにはお客がいない。
繁盛してないのかな?
「繁盛してないわけじゃないぞ?」
「そんな事思ってないし」
くっそー!
「今日は研究日って言って、日白さんのオリジナルメニュー開発日なんだよ。だから日白さんの誘った客以外は定休日って伝えられてんの」
「へぇ!そんな日を作るなんて研究熱心なんだな!」
「あぁ。実際日白さんの料理は凄いよ。」
並木が嬉しそうに笑ってる
こいつもこんな顔するんだな
いやいや
騙されんな!
こいつは変人なんだから!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 361