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誤魔化せない
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「うまいっ!すっごいうまいよっ!」
美しく彩られた前菜に最初はどう食べたらいいかわからなかったけど、口に運べば繊細な味が広がる。
「ありがとうございます」
日白さんが笑ってくれる
「落ち着いて食えよー」
「言われなくても分かってる!」
「大きな声出すなよー」
「出してない…」
慌てて声を小さくすると並木がクスクス笑い出す
「ほんっと面白いなぁ」
むっとすると
ますます並木は笑う
「メイン持ってきますからね」
そう言うと日白さんはまた厨房へ戻る
「あのさ…」
「うーん?」
どうしても聴いときたい
「昨日のこと。なんであんなこと言ったわけ?」
並木はキョトンとした後、また意地悪そうに笑った
「だって、もしかしたらありえるかもしれないじゃん?」
「ありえないってば。男同士だぞ?」
「吉見ってさー…ありえないからって否定すんの?そこに可能性があるとか思わない?」
それは…
「なんでも最初からありえないって決めつけてたら何もできなくならない?」
「それは…お前の考え方じゃん。俺は冒険できるほど若くないんだよ」
「それは俺もだけどな。でもさ、お前冒険した事あんの?」
確信を疲れて言葉がでない
そりゃあさ…
俺だって色々やりたいこと、たくさんあったけど、年齢って言うものは現実を見せてくるわけで
「俺は今からでも、冒険するけどな」
言い切る並木の目は輝いてる
付き合って、本当に分かることもあるんだろうか
「と、言うことで。さっさと付きあおーぜ」
「嫌だ。」
でもこいつの言う通りにはならないっ
「意地になられるとさ、俺、結構燃える」
「ドMか!」
「いや、逆。」
その余裕の笑みに悔しくてたまらない
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