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少しだけ素直に
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並木といると不思議だ
嫌な事もされるのに、楽しいこともある
反抗したくなるのに、素直になりたくもなる
「ボッーとしてるけど、どうした?少し酔ってる?」
あーそうかもしれない
食事のワインを飲みすぎたかな
体が熱いー
「…並木って不思議だなって思って」
「蒼って酒飲むと素直になる系?」
「うーーん…。だって本当にそうなんだ」
「何が不思議なんだよ?」
最初に飲んだ時と同じだ。
ゆっくり話を聞いてくれてる
「優しかったり、意地悪だったりして…だから俺も反抗したくなる。
そのせいでさぁー…」
「なんかあった?」
「職場の根性悪のおっさんに喧嘩売っちゃったー」
並木の顔つきが変わる
「蒼って敵を作らないタイプかと思ってた」
「普段はそうするよ。でもさー、なーんか反抗したくなっちゃったんだよねー」
「…大丈夫なの?」
「わからんー目をつけられるかも〜」
ぐるんぐるん
目が回り始めて、自分が何言ってるかわからなくなってくる
「何かあったら、絶対俺に言えよ」
「えー?お前に関係ないじゃんー」
声を出して笑うと、並木は不愉快そうに顔をしかめた。
「お前、本当に分かってないよ」
なにを?
聞く前に記憶は途切れた
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