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デート 映画館3
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日本のホラーは最恐です。
呪いとか。幽霊が人を殺すとか。
嘘と思ってても嫌なもんは嫌だ
血を流す女の顔が画面いっぱいに広がる
「おー!怖いなぁ」
絶対思ってない呑気な声
「は、は、は、」
「…蒼?」
心配そうに声が控えめな声がかかる
「あと、何分?」
「…始まったばっかりなんだけど?」
「え。そ、そうですか」
一番後ろの席でよかった。
壁だし、誰かがのしかかってくるとかないよな?
「蒼、まじで大丈夫?嫌なら嫌って言えばいいのに、肝心なときは言わないんだから」
「大丈夫。大丈夫。ほんと、へーき。なれるし!うん!ぜんぜん慣れる。」
「いつ慣れるんだよ?」
ううー
窓のとこにさりげなくいるとか
鏡から顔を上げると、いるとか
布団にもぐりこんでるとか
考えたらますます怖くなってきた
「あおい。」
「へっ?」
拓真の指が顎にかかる
そのまま上を向かされて
「ーーーっ!!!!」
き、キスしやがった!
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