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栗橋 仁太
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外にあるごみ捨て小屋に走る
ビルにあるオフィスの全部がここにあるので、大変な量だった。
それでも
一つ摑み、ゴミ袋を開ける
「蒼先輩!」
栗橋が息を飲むのが分かった
「蒼先輩!無理ですよ…こんな量!」
「お前はいいから仕事してろ。俺はここを探してるから」
「で、でも…」
夢中で、ゴミ袋を漁ればガラスに指を切る
「いっつ…」
「先輩っ!」
人差し指から血が溢れてくる
「見せてください」
「っう、ん」
「結構、深いな…」
栗橋は俺の手を掴むとそのまま指を口に入れた
「く、栗橋!?」
黙って舐め続けた後、ちゅっと音を立てて離れていく
「絆創膏と、軍手持ってきますから。ちょっと待っててください」
「あ、うん」
なんだ?いまの…
栗橋のことだからきっと、意味はない
意味はない…
『あの後輩、気をつけろよ』
拓真の言葉が蘇る
きっと意味はない
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